今 年の試験問題(伊藤担当分)について

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伊藤孝明   
現 在判っている事柄
試験配点は100点のうち25点分を出します。
私の担当分の形式は記述式です。マルチプルチョイス形式ではありません。
他の担当者の試験形式は、私は知りません。

ところで、
平成15年度3年生の「学生 による授業評価」の 結果

試 験について(2月5日に公開した試験問題範囲です)

皮膚良性腫瘍
◎ (1)レーザートレラ症候群とは、良性腫瘍である脂漏性角化症が短期間に多発し、皮膚瘙痒症を伴う病態で、この徴候があるときは内臓悪性腫瘍の存在を疑わ なければならない。

○△(2)カサバッハメリット症候群とは、幼少児の巨大血管腫の腫瘍内出血や腫瘍内血液凝固により血小板が消費されDICを起こすことあり。治療はステロ イド内服やこれが生じるおそれのある血管腫の摘出を行う。

○△(3) ケラトアカントーマは、皮膚良性腫瘍に分類されている顔面に好発する噴火口様の外観を呈する腫瘍で、多くは1cm以下である。ときに有練細胞癌との鑑別が 難しい場合がある。自然退縮傾向のあるものは経過観察してもよいが、大変大きくなるものもあり、拡大傾向があれば摘出する。

皮膚悪性腫瘍
(1) 日光角化症は、老人の顔面や手背など露光部に生じることの多い前癌症で、紫外線が原因と考えられている。有棘細胞癌に進展することがあり、切除または凍結 療法や局所化学療法として外用抗癌剤を用いて治療する。

(2) 乳房外Paget病は、老人の外陰部・肛門部に生じる湿疹様紅斑や白斑で生じ、後にびらんや腫瘤形成する。ときにリンパ節転移もみられ、皮疹辺縁より 3cm程度離して広範囲摘出を行い、リンパ節廓清を要する場合もある。陰部の湿疹と誤診されていることがあり注意が必要である。

◎(3)悪性黒色腫の特徴は、後天性の母斑細胞母斑(色素性母斑)に比べ て、
A(Asymmetry):非対称
B(Border):境界が不規則
C(Color):色調が多彩
D(Diameter):直径が大きい(6mm以上)
E:え・衛生病巣、え・炎症・湿潤、え・えぐれている=潰瘍・出血をみ る。・・・などの点で鑑別する。

物理的障害
 (1)2度深層熱傷では、初期に充分冷却し、局所感染予防して保存的治療を行うと2〜3週間でわずかに瘢痕を残して治癒する。しかし感染する と3度熱傷(皮下熱傷)と同様にデブリドマンと植皮術が必要となる場合がある。

◎(2)褥瘡は長期臥床患者の仙骨部、大転子部、踵部、肩甲部、後頭部にみ られ、
車椅子使用者では、坐骨部に見られることがある。
褥瘡で最も大切なことは「予防」であり、
褥瘡予防マット、体位変換、荷重部マッサージなどにより局所循環障害を防 ぐ。

血管病変と潰瘍
◎ (1)足部壊疽(潰瘍)の鑑別
           末梢神経障害       末梢循環障害
      (狭義の糖尿病性壊疽)  (閉塞性動脈硬化症) 
糖尿病罹病期間    長期が多い           一定しない
糖尿病コントロール     不良                関係なし
前駆症状         外傷・熱傷・水疱       冷感・間欠性跛行
自覚症状         無痛性             有痛性
皮膚温          暖かい             冷たい
末梢動脈拍動     良好              減弱・消失
潰瘍所見         乾燥・角化・湿潤(感染)    境界鮮明・深い
発生部位         足趾・足背など多発     足趾尖端
予後治癒         良好、再発性         難治性
治療           保存的治療           血行再建・切断



 (2)下肢静脈瘤
○下肢静脈瘤の病態には、1次性下肢静脈瘤と深部静脈血栓後遺症によるもの がある。
 正常では下肢の静脈は深部静脈を介して心臓側に灌流するため、伏在静脈を 上向する血流はほとんどない。
  1次性下肢静脈瘤は、主に伏在静脈の弁不全によって静脈の逆流が生じ、これにより静脈が拡張・蛇行する。
 1次性静脈瘤の治療は、拡張した静脈の抜去(ストリッピング手術)、逆流 静脈の結紮(高位結紮術)と小静脈瘤に対する硬化療法がある。
 深部静脈の開存が確認できなければ、ストリッピング手術や高位結紮術は 行ってはいけない。


皮膚外科
 (1)真皮縫合は目立ちにくいキズにするための縫合法である。
  Z形成術は拘縮した2点間の距離を延長するための術式である。


◎(2)植皮
  全層植皮       VS   分層植皮
短所                      長所
  生着し難い               生着し易い                                        
長所                      短所                           
 生着後の拘縮が少ない   生着後に拘縮しやすい                               
          (縮みにくい)         (縮みやすい)       
    〃  色素沈着が少ない  〃 色素沈着しやすい                                    
適応                      適応
 顔面や露出部・関節部    植皮リスクのあるところ
                         メッシュで広範囲植皮に
◎ 植皮失敗の原因

 植皮片の過圧迫(タイオーバーのミス)
 植皮片のズレ
 植皮母床と植皮片の間の出血や異物
 感染

◎植皮の適応とならない部は、 感染部、骨・腱の露出部。
   植皮の適応とならないところには皮弁などで再建する。




(将来、国試形式の試験を行う時は、ボーエン病、Paget病、基底細胞 癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫の臨床写真と組織像を出して質問する問題を出す可能性があります。試験の前にhttp:// itotak.m78.comで公開します)



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ここから下は過去の記述です。既に変更されている可能性がありますので参考にしないでください。

皮膚良性腫瘍、皮膚悪性腫瘍、物理的障害、血管病変と潰瘍、皮膚外科の5項目から1つづつ出します。
各項目の配点は未定です。

詳細は2月5日の皮膚外科の時に、時間を割いて説明します。
それまでに、試験内容の希望を出して下さい。
メールでも結構です。

追加
 先日のアンケート付き出席カードの「試験へのリクエスト」をまとめました。
 試験に出して欲しい項目で多かったのは、

 レーザートレラ症候群
 メラノーマと後天性の母斑細胞母斑の鑑別診断
 熱傷の局所症状と治療
 褥瘡の好発部位と治療
 フォンテイン分類
 足部壊疽の鑑別診断
などでした。

 なお、次回の皮膚外科のヤマは、
 真皮縫合・植皮・局所皮弁といったところでしょうか

まだ問題形式など、具体的には決定していません。
すべては2月5日の講義で公開!!、乞うご期待!!



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