25.basal cell carcinoma:基底細胞癌(BCC)


皮膚癌の中では最も多い。約85%は顔面。

一種の過誤腫で,転移は極めて稀。局所侵襲性は強い(深部に及び骨破壊する場合もある)

原因 不明。紫外線による光老化が関与?

症状 基本的な型は黒~黒褐色、白人や色白の人では皮膚色。蝋様光沢を有する結節
    進行は緩徐で,遠隔転移は稀

診断 ダーモスコピー検査が有用:細かい腫瘍血管が見え る・・・国家試験に出る

治療 手術(腫瘍辺縁から4mm程度離して摘出する)、腫瘍が薄い場合は5Fu軟膏の外用




   

   
             組織所見では、腫瘍細胞辺縁の柵状配列が特徴 

 
ダーモスコー プ所見では樹枝 状の血管潰瘍が特徴



有棘細胞癌      基底細胞癌
急速に増大 緩徐に増大
転移能を有する 局所破壊性、転移能に乏 しい
日光裸露部に多い 約85%は顔面
異型有棘細胞の増殖
基底細胞に類似の細胞の 増殖



イトーひと言:何より、取り残さないように全摘出することが 大切である。残っていると局所再発してくる。
ただ、顔面などの露出部に多いので、整容的なことも考えて手術を行う。
リンパ節転移や遠隔転移は極めてまれである。


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