21.actinic keratosis:日光角化症(AK)
   同義語:老人性角化腫

 定義 老人の顔面,手背など,露光部に生じる狭義前癌症
 原因 紫外線
 病理 表皮内有棘細胞癌の所見(肥厚型,萎縮型,類Bowen型,棘融解型に分類)
 症状 顔面,手背にみられる紅褐色局面,鱗屑が付着 
 予後 有棘細胞癌への移行がみられる(20~25%)
 治療 切除、液体窒素凍結療法、局所化学療法(5-Fu軟膏、顔面や禿頭部にはベセルナクリーム:
イ ミキモドの外用)
                                                      
 
   


    


付 
 皮角:角状の硬い角質を主徴とした腫瘍
    組織学的には
     日光角化症,尋常性疣贅,脂漏性角化症,ケラトアカントーマ,有棘細胞癌などさまざま


 


イトーひと言:白人や皮膚の色の白い人に出来やすい。日本人での有病率 は1%くらいだが、オーストラリアの白人では、70歳以上では80%以上の人に日光角化症が認められる、という報告があ る。日本人でも、日光をよく浴びる人の露出部にみられる。

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