餅を引き延ばしたような、紅色～褐色の腫瘍。
原因は「いわゆるケロイド体質」と考えて良いが、本当は小外傷や手術痕が原因になる。
出来やすい部位は、前胸部、肩、肩甲部など。
非常に、かゆみのあることがある。
キズの範囲を越えて腫瘍の様に拡大する。側圧痛がある。
治療：難しい。ステロイドの局所注射。トラニラストの内服。
手術治療はダメ。（手術治療単独ではより大きなケロイドになる）
手術後に、放射線照射を行うことで、再発は減るが、それでも再発することがある。
| ※いわゆるピアスケロイド 治療は手術が良いと考えている。再発することもある。 組織所見ではケロイドだが、手術治療で必ず再発するのではない。 （再発もあるが） 右の写真は巨大なピアスケロイド （右端は術後状態：傷跡は少しある） |
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イトーひと言：ケロイドと肥厚性瘢痕を組織学的に鑑別するのは難しい、と考えている・・・教科書にはいろいろ組織学的な鑑別とかが載っているが。
かつては、病巣内摘出したり、摘出後に放射線を照射したりしたこともあったが、現在は、必ず再発することを説明して、大きすぎて目立つ場合のみだけに手術を行っている。
現在の大半の治療は、ステロイド注射薬の局所注射で、改善している。ただし、治療後は少し目立つ。