5.pilomatoricoma:毛母踵(石灰化上皮腫)

皮内に硬く触れる(皮下に小さい軽石が埋まっている様に触れる)。
 
比較的若年女性に多い。5mm程度から5cmに及ぶことあり。
上肢、顔面、頚部にできやすい。
 
多発することもある。(教科書の記載にまちがい「多発しない」と書いてあるのもある)

治療:摘出。・・核出(腫瘍だけを摘出する)。

   


イトーひと言:最近は、腫瘍の起原から、「毛母腫」と呼ぶことが、一般的になってきましたが、まだ、病名分類では「石灰化上皮腫」と呼ばれています。

手術法については、腫瘍だけを取ればよいので、核出するのですが、局所麻酔して腫瘍の直上に最小限の皮膚切開で切って、腫瘍に到達して、軽石の様な白い腫瘍を、外にほじり出す、という感じでとります。

この腫瘍は、硬いので、その直上の皮膚が、物理的に刺激して、表面に水疱を作っている場合があります。この時は、水疱部分の皮膚は、腫瘍によって下からい じめられていますから、その水疱を残すと、あとで、瘢痕の様になってしまうことがあるため、弱った部分の皮膚も綺麗にとって、目立ちにくい傷跡にすること があります。


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