伊藤孝明の
皮膚外科のお話

8.ケロイドkeloid =真性ケロイド・・・いわゆるケロイド体質の人に生じる
餅を引き延ばしたような、紅色〜褐色の腫瘍。本当は小外傷や手術痕が誘因になる。
キズの範囲を越えて腫瘍の様に拡大する。側圧痛がある。
治療:難しい。ステロイド局所注射。トラニラストの内服。
手術治療単独はダメ。手術を行う場合は、摘出縫合して放射線照射を行う。
ところで、「ケロイド体質」という言葉はあるが、体質ならどの部位にでもできる様な言葉だが、いわゆるケロイド体質の人でも、ケロイド状に盛り上がる部位 と盛り上がらない部位があるため、本当の意味での体質ではない、とも言える。