伊藤孝明の
皮膚外科のお話
6.ケラトアカントーマkeratoacanthoma
皮膚良性腫瘍に分類されている(私はどちらかというと自然治癒する有棘細胞癌の仲間と考えている)。多くは1cm以下。
有練細胞癌との鑑別が難しい。腫瘍の一部を生検すると正しく診断できないこともあり有棘細胞癌と診断されてしまう。
大変大きくなるものもあり、増大が急激なもや、2cm以上の大きなものは経過観察せずに摘出する。
治療:摘出手術。自然退縮する腫瘍に含まれているのだが、ごくまれに悪性化するため検査を兼ねて摘出すべき。