9月24日(火)1限
縫合≠吻合ですか
・縫合は縫い合わせること(皮膚と皮膚を縫い合わせるのは縫合:表皮縫合や真皮縫合)。吻合は筒状のものを縫いつなぐこと(血管吻合、腸
管吻合)。
脂肪腫の原因は何ですか?脂肪のとりすぎ、遺伝は影響がありますか
・原因は不明です。ある程度の遺伝性はあると思いますが、はっきりして
いません。
ケロイド体質の人は遺伝性なのでしょうか
・明確な遺伝性疾患ではありません。しかし遺伝と思われる場合もありま
す。はっきりしていません。
肥厚性瘢痕では皮膚構造においてどの部分の層が増えて肥厚しているので
すか
・真皮です。
6年ほど前にあごに小さい(数o)できものができて、皮膚科に行くと大きい病院に紹介されて手術したのですが、「垢の固
まり」と説明されたのですが中身を出しただけで抗生剤などは服用しませんでした。これは粉瘤ではなかったのでしょうか
・おそらく粉瘤です。
聞き間違えかもしれませんが、「皮角症候群」という言葉の説明をもう一
度お願いします
・聞き間違いです。皮角というのは、組織学的にに日光角化症,尋常性疣
贅,脂漏性角化症,ケラトアカントーマ、有棘細胞癌、ごくまれに脂腺癌などの複数の原因があるため、「症候群のようなもの」と話しまし
た。症候群とは、原因不明や複数の原因で生じるが、共通または似た病態を示すことが多い場合に、そのような病態や症状の集まりにとりあえ
ず名をつけ、扱いやすくしたもののことなので、講義の中では、「皮角は、症候群のようなもの」という表現をしました。
皮膚科の勉強方法はどうしたらよいですか?どこに気をつけてしてい
けばよいでしょうか
・質問に具体性がないので、明確に回答できません。
手術の映像は見てて興味深かったです
・ああ、そうですか、興味を持てることはいいことですね。
9月24日(火)2限
基底細胞癌は痛くなさそうに見えるのですが、患者さんは何を主訴に来ら れるのですか
・だんだん拡大していく黒い皮疹、または小出血する、キズになってい
る、というような状態を主訴に来られます。
基底細胞癌で樹技状血管がみられるのは、癌細胞を栄養しているからという理解で良いですか?
・そうだと思います。
MMは、病型の違いで予後に違いはあるのでしょうか
・あります。教科書を読んで下さい。
病期分類は手術療法の後にしか決定できないのですか
・手術での腫瘍の厚さ、転移の有無(画像検査など)で決定します・
黒色でないメラノーマはどうやってわかるのですか
・これは、難問!。視診だと直感?。摘出組織では組織診断(免疫染色を
含む)で診断します。
足、手以外の指紋などがない部分にメラノーマができている場合、どう
やって鑑別するのですか
・今ではダーモスコピー検査でおおよそは判りますが、摘出して組織検査でやっと診断できた場合もあります。
メラノーマは足の裏に多い、歩いていたため刺激で発症したかもしれない と家庭の医学でいっていましたが、よく歩く人の方が発症率は高くなるのですか?また何らかの傷があって、それを歩くことで刺激したとVTRでいっていましたが、傷ってどんな種類ですか
・日本人は、足の裏にできる割合が多い=日本人は、体幹に生じる割合が
少ないためです。よく歩く人に出来やすいかどうかは判りません。何らかの傷というのは、小石・釘を踏んだ傷などですが、明確ではありませ
ん。
乳房外paget病と間違えやすいものを教えて下さい
・陰部、外陰部の湿疹、白癬、白斑などです。
悪性黒色腫が皮溝より皮丘に多いのも、受ける刺激が多いからですか
・判りません。
ホクロとメラノーマの違いは、皮溝と皮丘にできる場所の違いだけでな
く、細胞の由来も違うのですか
http://www.dermatol.or.jp/qa/qa12/
P.9の3つの写
真(爪、組織図)の特徴をもう一度説明して下さい。
・3つの写真:左端は、爪の悪性黒色腫(末端黒子型黒色腫)の臨床写真、中央の組織は、結節型黒色腫の弱拡組織(半分)、右は悪性黒色腫
の組織の拡大像
シミはレーザーかトレチノインかどちらが効果ありますか
・講義の範囲外
先週、部活中に足の付け根に痛みを感じました。足の裏にはホクロがあり恐怖を感じました。以前、開業医にみてもらった時は「元気なホク
ロ」といわれました。良性のものなのでしょうか。不安です
・ホクロ(母斑細胞母斑)なのかもしれません。
足の裏にホクロがないか早くチェックしたくなりました
・この機会に、しっかりみて下さい。
この手術は素晴らしいなと思いました(出席番号34番)
・書いてあった図がよく判らなかったので、なんのことやら判りません。