事前に下記のヤマを公開した。
2002年度4年生皮膚科試験の伊藤担当分のヤマ
※問題は3問、配点は平等ではありません。
1.皮膚外科関連
皮膚外科というと、腫瘍外科と再建外科ですが、主に再建外科の話をしました。
目立ちにくいキズに縫う「真皮縫合」。
局所皮弁(Z形成術、W形成術、二葉皮弁)、遠隔皮弁、遊離皮弁など
植皮(全層と分層植皮)、植皮の方法
熱傷の局所治療
2.癌に関連する病態から1問
癌が生じる病態について、皮膚腫瘍や皮膚の障害が原因になって、癌が生じる病態について・・・などが重要。
3.皮膚潰瘍について
皮膚潰瘍の原因・・・外傷、熱傷、循環障害(動脈性、静脈性)、局所循環障害(褥瘡)、糖尿病性などがあるが、もう少し詳しく、どんな病態で生じるか?、どこに出来やすいか?どのように治療するか?
昨年の4年生への試験は、2人を除いてほぼ全員が合格点だったので、今年は応用問題にして難しくする予定。
で、実際の試験問題は、
問10 植皮の方法(2種類)の名称とその長所を述べよ
問11 熱傷部に生じる可能性のある皮膚癌について述べよ
問12 下腿〜足〜趾にできうる皮膚潰瘍の病名を書き、その原因・生じる部位を含めて述べよ。
だった。
問10について
当然の如く、問われていること以外のことを書くとダメ。
長所を述べよ、で短所を書くと減点・・・・当たり前。
全層植皮は、植皮後の拘縮が「ない」や色素沈着が「ない」は当然間違い。
拘縮しにくい、色素沈着しにくい、と説明した通りである。
全層植皮でも若干の拘縮が生じるし、色素沈着が起こらないとは言えないためである。
「問われたことについて、正しく回答する」ということが医療において大切である。
この問題では「0点」は一人もいなかった様に思う。
問11について
この問題は「有棘細胞癌について書け」という問題ではない。
よって、有棘細胞癌の内容に延々と書いていると、設問の意図から外れることは誰でも判るはず。
熱傷後、創傷治癒遅延した創部に10年以上、とか10〜40年後に、生じる。組織型は有棘細胞癌。
有棘細胞癌の治療は、手術治療+α・・・・・
の様な内容でOKとなる。
問12について
そりゃあ確かに、メラノーマでも潰瘍は生じるよ。でも問題が「下腿〜足〜趾に・・・」だから講義を聴いていれば、おのずと判るはず。
腫瘍による潰瘍のことも含めて書いていても、減点にはしていない。でもそれのみならダメ。
動脈性潰瘍・・・・閉塞性動脈硬化症による壊疽
末梢神経障害・・糖尿病性壊疽によるもの
静脈性潰瘍・・・・1次性下肢静脈瘤と2次性(深部静脈血栓後遺症など)
褥瘡
について、記載されていればOK。
これから、進級も卒業も国家試験合格もどんどん難しくなっていく。
そのことが「良い」とは、私は思わない。
しかし、必要なことも多い。変だが、世の中のニーズというものもある。
私はただ単に知識がある、いろいろ記憶しているだけの医者が必要だとは思わない。
よその大学は別として兵庫医大からは「患者に良い医者」が世に出て欲しい。
ストレートに卒業して、国家試験一発合格者が良い医者になるわけではない。
まだまだ世の中が間違っている部分も多いが、がんばって欲しい。
逆に言えば、ええかげんなヤツは進級・卒業しない方がよい。
進級すれば来年はポリクリで会おう。
茶髪、無精ひげ、ボーっとしてるヤツ、白衣で飯を外に食いに行くものはいらない。
そういうことは、あたりまえ。
当たり前のことが判らんヤツは医者になるな。
その辺が判っていない他大学出身の教授・助教授・教員も本学にはいるが、そういう奴らとはテキトウニつき合っていればよい。
ただし、今年の4年生は、かなり・相当がんばらないとダメだ!