問1 今日の講義で判りにくかった事柄、または質問をどうぞ。

良性腫瘍はどれも摘出するのに分類する必要はあるのか・・・治療の方法 と疾病分類は別物。
良性腫瘍は必ず治療しなければならないのか・・・必ず治療しなければな らない、ということはない。大きくなるもの、症状(痛みなど)のあるもの、二次症状(感染、悪性化)の可能性のあるものは治療しておくのがよい。

ふつうのニキビみたいなものは、内容物を出した方がよいのか・・・内容 物を出す(圧出する)ことにより、周囲組織に炎症を伴わなければ、出した方がよい。しかし周囲に炎症を起こすと二次的に色素沈着や、さらに炎症は強いと瘢 痕になるので良くない。

各々の症例が皮膚のどこまで達した病変なのか(病理所見等)が知りたいです。
有棘細胞って何処にあるのか?・・・皮膚科総論で説明があったはず。

グロームス腫瘍ではなぜ触ると飛び上がる程の激痛を伴うことが多いのか?・・・ 指先や爪周囲は痛覚を感じやすい(よくは知らんが、爪を剥がす拷問があったとか??)そういう部位で神経を圧迫すると痛みが生じやすい。
グロームス腫瘍の手術で爪部分を剥離して核出する方法は術後爪がちゃんと再生するのか?手術ならび術後が見たい。・・・爪母と爪床を傷つけることなく爪を剥離して、腫瘍のみを摘出し、最小限の縫 合で切開部を閉じることが出来れば、ほとんど爪の変形は残らない。しかしその手術はとても難しい。大抵はうまくいってもよく見ると僅かに爪の変形を残す。 こういう手術のビデオ撮影はない。・・・とても神経質に術野を見ながら手術を進めるため、ビデオ記録してもほとんど術者の頭しか映っていない。術後の写真 は、ちょっと検索してみよう。

脂脂腫の摘出は大きさによってちがうのか(小さいとそのまま放置してもよいのか)・・・基本的に良性腫瘍なので放置していてよい。ただし大きくなるものは生活上の 制限がでるまで放置すべきでなく、大きくなると摘出創痕も大きくなるので、おおむね卵大以上になる場合で合併症がなければ手術を勧めている。
脂肪腫をとった後に縫合がきちんと出来ずに血液がその場にたまることはよくあるのか 止血をした時に血栓が肺につまり肺そくせん症にならないのか・・・当科ではそういう経験は全くない。うちでは、とても丁寧に止血を行うのと、 万一出血して血腫形成する可能性が少しでもあれば、ドレナージ(血液は腫瘍摘出部に溜まらないように、外に出すためのチューブ)を入れる手技を追加するた め。肺塞栓と皮下の脂肪腫の手術はほとんど関連しない。「血管病変と潰瘍」の講義で、深部静脈血栓症については述べる。
脂肪腫はどうゆう人によくできるんですか?・・・偶発的に生じるので、 太っているのでできやすいとか、痩せているので出来にくいはない。当科での経験では、ほとんどが通常の体型の人で肥満気味は2〜3人、ただしとても痩せて いる人の脂肪腫の手術経験はない。

粉瘤がよく分からなかった・・・どの辺が判らなかったのか?
粉瘤の講義を聴いて思ったのですが,外見は膨らんでいるのは分かりますが中身が分からないのにどうやって判断するのでしょうか?特に粉瘤と脂肪腫は似てい るような気がします。父が手首にこのような腫瘍があるので気になるところです。・・・中身がどうなっているかは超音波断層検査で調べます。たいていの場合はよく 見ると毛孔の開大があるのでそれで診断できます。これが判らない場合は脂肪腫と視診で鑑別が出来ないことがあります。ただし脂肪腫は独特の脂肪の弾力性が あるので、触診で診断できることも多いです。お父さんの手首にあるものは、好発部位から考えると、ガングリオンではないか?と思いますが。
粉瘤の手術をした後、取り除いた部分はへこんだりしないのか・・・術直 後では凹んでいる場合もありますが、時間経過でなじんでほとんど元通りの高さになります。
粉瘤は必ず摘出しないとだめですか?・・・必ず摘出しなければならな い、ということはありませんが、大きくなったり、自壊して感染したりすることもあり、またほとんど自然治癒しないので、摘出する方が好ましい。ものすごく 稀(10年以上放置している場合)に粉瘤の嚢腫壁に有棘細胞癌の発生することがあります。
粉瘤腫は自分で潰しても大丈夫ですか?・・・たいていは大丈夫。
毛細血管拡張性肉芽腫を患者さんがもし自分が取ってしまった場合、止血は家でできるのか? 救急で運ばれてくるようなケースはあるのか・・・圧迫すれば止血できます。でも皮下に血管腫様の組織が残ると、擦過などでま た出血します。この腫瘍で救急搬送されることはありません。

ケラトアカントーマの病理図のどのあたりに異型細胞がみえるのか良く分からない・・・腫瘍部分と真皮の境界部に多い。
ケラトアカントーマは有棘細胞癌との鑑別が難しいとありますが、組織で見ても細胞異型がみられるし、どうやって鑑別したらいいのか分からなかったです・・・全体の腫瘍の構築でみます。よって完全摘出した組織標本でないと診断出来な い場合があります。部分生検して「有棘細胞癌である」という組織診断を受けて紹介されるケラトアカントーマも結構あります。

ダーモスコープはどのように行うのか・・・講義中に私の愛機を触っても らったけど、判らなかった?虫眼鏡を使うのと同じです。
ダーモスコープの価格がしりたい・・・私のものは(見て診察するだけの 機能で)国産品で4万円弱だった。高くて良くない輸入品も多い。当科の外来で使っているものはデジカメで記録できるもので15万円くらいだった。

ケロイドは完治しないのか・・・これは、すごい難問だなぁ。なかなか完 治しない。
傷跡が一箇所でもケロイドになれば、それはケロイド体質といえるのか・・・ ケロイド体質という言葉自体がおかしな定義で、一応一箇所でもあればケロイド体質としている場合が多い。
8のケロイドの治療は難しいと書いてあったが、9の肥厚性瘢痕はきれいに治るのか・・・肥厚性瘢痕でも、ケロイドとの中間のような臨床経過をたどる場合もごく稀に あるので、肥厚性瘢痕のすべてが手術で絶対に綺麗に治ってしまうとは言い切れない。あとは術者の技量によるところが大きい。
肥厚性瘢痕のキズの範囲を超えて広がらないとあるが、キズの範囲を超えているかどうかの見分け方が分からない・・・何人かの肥厚性瘢痕の視診・触診で自分を鍛えれば、診断は容易である。
肥厚性瘢痕の人はケロイドにもなりやすいのか・・・肥厚性瘢痕のある人 にケロイドが出来やすいということはない。
肥厚性瘢痕は、手術の縫合後にできるのに、それをまた治療することで治るのか・・・術後肥厚性瘢痕の原因は最初の縫合法とその部位(出来やすい部位)による。 出来ている肥厚性瘢痕の形態をよく見て、再発しないような真皮縫合を行っていくと「ほとんど」治る。

トラ二ラストとはどのような薬ですか?・・・キッセイ薬品から発売され ている「リザベン」という抗アレルギー剤。
トラ二ラストの薬理作用について・・・ケロイド・肥厚性瘢痕の発生に は、ヒスタミンような化学伝達物質の関与が考えられており、瘢痕組織の異常な盛り上がりを抑える作用がある、とされている。
ケロイドの治トラ二スト:抗アレの薬が効く機序・・・上記。

プリントのP.3 18肥満細胞腫の追加事項を全て書き写せなかった
肥満細胞腫で全身症状が出る理由がよく分からないと思いました

レーザー・トレラ症候群で合併しやすい悪性腫瘍はあるのか・・・教科書 的にも、どの内臓悪性腫瘍か?という記載はほとんど無いが、とくに胃癌という記載はある。
レーザー・トレラ症候群について、内臓悪性腫瘍と脂漏性角化症がなぜ合併するのか・・・不明

「皮膚癌」といった時は必ず有棘細胞癌を指すのか・・・全く違う。皮膚 癌は、講義で喋った通りでいろいろ種類がある。
何故日本人には皮膚ガンが少ないのか・・・白人に比べてメラニン色素が 多いため、日本人は白人より皮膚癌が少ないとされている。黒人の正確なデータはおそらく無いので比較できていない。

basal cell carcinonaを発症した際に病変部に疼痛はありませんか?(骨浸潤すると痛みそうですが、しないときは?)・・・痛みの訴えはほとんど無い。浸潤性に増殖する腫瘍(ほとんどの悪性腫瘍) は、神経に対しても親和性を持って増殖していくので痛みは少ない。
(メラノーマ)日光角化症などと老人のシミとの区別(鑑別)が不安。・・・ この質問って日本語になってない。

圧痛があるものとないものがあるが、その違いはなぜか・・・知覚神経へ の圧迫の有無。

脂漏性角化症→ダーモスコープで何を見るのか?・・・これは、専門医レ ベルの話になるが、稗留腫様嚢腫の有無、面皰様開大の有無、淡褐色の指紋様構造の有無、溝と隆起の状態をみる。
脂漏性角化症と悪性黒色腫 有棘細胞癌の鑑別が必要とあったが、何をもって鑑別するのか・・・なにより脂漏性角化症のさまざまな形態であり、メラノーマに似るもの、有棘 細胞癌に似るものがある。
脂漏性角化症と悪性黒色腫、有棘細胞癌,ケラトアカントーマと有棘細胞癌との鑑別診断で決定的なもの

肌をやくことと皮膚ガンの関係 日サロ(日焼けサロン)とかにいったらガンにならないか・・・紫外線照射により日焼けをするものなので、当然ながら紫外線の波長と強度に より皮膚癌にならない、とは言えない。

有棘細胞癌と脂漏性角化症との違い・・・浸潤性増殖と転移のある上皮性 新生物が癌。
メラノーマ病巣内生検しないのはなぜか?・・・病巣を刺激し、転移の可 能性を増すため禁忌。2〜4週以内に完全摘出すれば、病巣内生検しても問題ない、という話はあるのだが。

皮膚の病気って診断つかなければ、とりあえず副腎皮質ステロイドっていうイメージがあります。実際の医療現場がどんなのか興味があるところです。
皮膚科はアトピーとかが主と思っていたが、今日の授業で見た写真のような腫瘍もたくさんあることに驚いた
鑑別診断が難しいと思った
疾患病因について詳しく教えてほしい・・・難しい質問やねぇ。まず時間 的にどうするか?皮膚科のカンファレンス室に「皮膚科学大系」という教科書があるので、それを読みに来て下さい。
わかりやすい
特になし
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なし
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問2 なぜ日本人は、白人に比べて、足底に悪性黒色腫のできる 割合が多いのか?

・・・白人は、日本人に比べて全身に悪性黒色腫が出来やすい。片や日本 人(黄色人種)の、日光露出部には悪性黒色腫の出来る割合が少ない。そのため、日本人は、白人に比べて、足底に悪性黒色腫のできる割合が多い。

そういう血だから
遺伝
遺伝的に?
遺伝的要因から?

はだしで生活することが多いから
素足で生活する時間が白人より比較的長いので刺激を受ける時間も長くなることが 原因かも
よくはだしで歩くから
よく歩くから
よく歩くから
屋内で靴を脱ぐから
家でくつを脱ぐため
家では靴を脱ぐ習慣が日本では有り素足で様々な刺激を受けてしまうため、日本人 ではメラノーマが足底に多いと思う
家で靴をはかない生活をしているから
家で靴を脱ぐので足底の露出が多いため刺激が多い
家に中は土足じゃないから
家の中ではくつを脱ぐから
家の中で靴を脱ぐから
家の中で靴を脱ぐから、足裏への刺激が大きい
家の中で靴を脱ぐから(ウイルスが入りやすい)
家の中で靴を履かず、素足で畳の上で生活することが多いから
靴をぬぐため
靴を脱いで家の中で裸足の生活スタイルのため刺激をうける度合いが他の文化の人 々より多いと考えられる
靴を脱ぐから?
靴を脱ぐ回数が多いから
靴を脱ぐ習慣
靴を脱ぐ習慣があり刺激されやすい
靴を履き始めたのが最近なので、なぜか遺伝的な要因がある
刺激によっておこるが、日本人のほうがその刺激に対してダメージを受けやすい
畳が家にある 家で靴を脱ぐので足への刺激

運動をする=歩くという考えが強く、高齢者の人もよく歩く傾向にある
欧米に比べて、家に帰ると靴を脱ぐ つまり素足になる機会が多く、足の裏に刺激 が加わるから 剣道柔道はやばいかも!?
比較的よく歩くから
部屋に土足で入らないから
部屋の中が土足ではないから
歩き方がおかしいから?足が短いから?
歩く事が好きな人種だから

欧米諸国に比べて、労働の拘束時間が長いから
まじめでよく働くから
日本人が働きものだから
日本人が働きものでよく歩くから
日本人が働き者でよく歩くから
日本人に扁平足が多いから。靴をぬぐから
日本人のほうが白人に比べて骨格的にみて足に負担がかかりやすいから
日本人の骨格が足に負担のかかりやすいものであるから。
日本人はよく働き、よく歩くから。
日本人はよく歩くから。
日本人は欧米人に比べ、くつを履いている時間が短く、床や畳を直でふみ、足の裏 がよく刺激されるから
日本人は家で靴を脱ぐので、足裏人の直接刺激が多いため
日本人は家の中で靴を脱いで、外国人より裸足の時間が長いから
日本人は靴を脱いで家にあがるため直接となる刺激が足底におおいから
日本人は室内では靴をぬぐからしげきを受けるひんどが高い
日本人は室内で靴を脱ぐ習慣があるから,足への刺激が加わりやすい
日本人は島国で比較的狭い国のため、また都心では交通面が充実していることから 歩くことがおおく刺激が多くかかるから

日本人は白人よりも労働時間が長く、歩いたり、立ったりしている時間も多いの で、足底に刺激が多いため
日本人は髪も黒いし、メラニン色素を作る細胞が豊富だから
日本人は立ってよく働くから 白人みたいにすぐにイスに座らない
白人に基本くつである為、守られているか日本人は家では裸足なので直接刺激が加 わる機会が多いから
食べ物によって

足の形が白人とは違うから

足底に体重がかかりやすいから

地面がかたいから
働きすぎて、足底に刺激が加わるから
日本は外国と違い正座をするという文化、いすを使わずちゃぶ台でご飯を食べるの で足の先に血がまわらなくなるから

白人に比べて通学通勤、仕事などで歩く人が多く足底に負担や刺激がかかるから
白人のBCCでは白いものが多いように日本人はメラニンの細胞が増殖しやすいか ら。
白人は色素が薄くメラノサイト少ないため?日本人のほうがメラノサイトが多いか ら
白人は足裏にメラニン細胞が少ないから
白人よりメラニン色素を多く持っているから。道路舗装が外国より遅れて足の刺激 (砂利道)がおおいから
日本人は白人に比べてメラニン色素生産細胞が多いから
白人より足底が平らなので刺激が加わりやすいため

有色人種はメラニン色素を多く持つ つまりメラノサイトがもともと多いと思われ る よって、足底にも白人よりもメラノサイトが多いという仮説をたてると物理的刺激により発癌するリスクは白人より高いと考えられる
メラニン細胞の比率が違うから
足底にメラニンを多くもち歩く習慣もあり家で靴を脱ぐ習慣があるから
黄色人種だから(毛コ斑が出来るのも黄色人種だから)
黄色人種は白人に比べ色素が多いから

足底の皮膚が白人の皮膚と近いから


問3 講義の感想、その他

すごく分かりやすい授業で楽しかったです。
わかりやすい興味深い講義でした。
テスト、国家試験のポイントがはっきりしていてよい
テレビ番組を授業に取り入れるアイデアは良かった
テンポが良かった
わかりやすかった
わかりやすかった
わかりやすかった
わかりやすかった
わかりやすかった
ビデオがあって面白かった
ビデオが良かった
ビデオが良かった
ビデオもプリントも見やすくて良い
ビデオをもっと見たかった

なし
なし
なし
なし
なし
なし
特にない
特になし
特になし
特になし
特になし
特になし
特になし
特になし
特になし
特になし
特にナシ
特にナシ
特にナシ
特にナシ
特にナシ
特にナシ
特にナシ
特にナシ
特にナシ
特になし ビデオがあってわかりやすかった
なし ビデオや手術の様子もみられためになった
もっとたけしの番組を活用してほしい すごくわかりやすい
写真や、手術のビデオなどが多くて、とても興味をもてた
写真や手術のビデオなどが途中入っていてとても分かりやすかった
画像もプリントもわかりやすかった
画像や手術法もたくさん見れてすごくよかった

個人的に好きな雰囲気でした
症状が見ため的にはっきりしていてショックだった
試験にでるやまがちょっと多いです。でもすごく分かりやすかったです。

時間は少ないかもしれないけど、今日のようにビデオをたくさん見たいです
手術のムービーが多くて分かりやすかったので、もっとビデオをふやして欲しい。
重要なポイントが分かりやすく解説してくださりためになる授業でした。

出席カードを配るのが早いです。
出席カードを配るのが早いです。(質問に答えたそうな人がいました)
少し速い
少し速かった感じはするが、分かりやすかった。

手元が見にくいので、明かりをつけたり消したりをあまりしないで欲しい
電気をつけ、消しが激しいため目が ・・・・・・・
電気をつけたり、消したりする回数を減らして欲しい
電気をつけたり消したり激しくされると少し見にくい つけてままでもスライドはみえるので、つけたままにして欲しい
時々照明が暗すぎることがあります。(ダウンライトだけはつけてください)
部屋の明るさがスライドによってころころ変わる点。

クレーム もう少しスライドを映す時間が欲しかったです
コマ数がもっとあって手術のビデオをもっと見れたらと思う
スライドを全て載せてほしい

プリントにない所をもう少し長く映して欲しかったです。一部書ききれなかったです。
プリントの余白がもう少しほしい

黒板の字が小さくて見えにくい。もうすこし大きく書いていただけるとうれしいです。
各鑑別をするための画像上の特徴をもっと知りたい