試験問題等についての質問メールと回答

脂漏性角化症の臨床写真および組織像について質問させてください。
    
先生の最終回の講義にて配布されたプリントには、脂漏性角化症の写真および組織像が2つずつ提示されてありました。
この写真の違いは、「角化が進行すれば、プリント右の様な臨床像を示す」という認識であっていますでしょうか?

・・・違います。皮膚良性腫瘍の講義の最初に、沢山の臨床写真を見ても らいながら、「これも、これも、次も・・・いろんな形があるが、みんな脂漏性角化症です」と説明しました。
脂漏性角化症とひとくくりにした、皮膚腫瘍には、1.網状型 2.腺様 型 3.充実型 4.鋸歯状型 5.混合型 6.ブロッホ型などいろんな形態があります。しかし、これをひとつひとつ説明しても時間のムダですし、「いろ んな形がある」で済ませました。ただし、「角化が進行すると鋸歯状型になる」とは一切言っていません。それぞれの型は、最初からその型で、進行して別の型 になるかどうかの記載は教科書的にもありません。
  
また、同時に、平成18年度の試験問題に関してですが
   問題Wの7番の問題は
 「短期間にこの皮膚腫瘍の多発と皮膚掻痒症を伴うと(レーザー・トレラ症候群)と呼ばれ、内蔵悪性腫瘍の合併率が高い。 この腫瘍は(脂漏性角化症)で、その臨床写真は[ア、カ]で、組織は[5,7]である。」  という答えでよろしいでしょうか?

・・・それで良いです。
または、その臨床写真は[ア]で、組織は[5]である。 または、その臨床写真は[カ]で、組織は[7]である。でもいいです。

その臨床写真は[ア]で、組織は[7]である。または、その逆だと×で す。

もうすぐですね、がんばって下さい。