@かAか、どちらが良い医者か?


まず、何より、私は本学3年生の諸君に「ありがとう」と言いたい。
諸君は、私の出した設問に対し、ほとんどの人が、本当に真剣に考えて、記載してくれた。
「理由の無記載」は、わずかな人しかなかった。
私の設問の話し方が、「@に誘導している」と感じた人が多かった様だが、それもそれ。
実は、世の中は、「Aが絶対に正解」の方向である。・・・私はこれを正しいとは思わない。

私は、諸君に、@もAも、常に悩み考えながら医療をしていく、医師になって欲しいと思っている。

考えて考えて、悩んで悩んで、どちらかを選んで、その理由を考えたら、そのすべてが正解だと思う。
逆にテキトーに考えて選択したなら、不正解かもしれない。
大きな選択に迫られて、しかし、どちらかを選択しなければならない様なことはとても多い。



適切でない回答・・・選択の非常に難しい問題をあえて問うている。それは 判ったことで、どちらかを選択してかつ理由を書けという、形で出題したのだから、下の2人は適切な回答ではない。


@の方がベストな方法であっても、患者さんが希望するならばAをする方が良い医者だと思う。とはいっても、@の方がベストなこと、Aの結果がよくないこと を患者さんに十分に説明することは医者の義務であると思う。しかし、@の方が患者さんへの侵襲がかかる場合もあり、残りの人生が短くなってもQOLが高い 方がいいという患者さんもいるので、患者さんのことをよく理解し、Aを行うのがいいと思う。

患者があやまった知識から、ある治療を望んでいるのであれば→@が良い医師。患者が、ちゃんとした知識をもった上で、確固たる決意である治療を望むのであ れば→A


@を選択したが、どちらかと言えば@という回答


なぜ患者さんの望む治療法よりも手術を勧めるのか根気よくちゃんとした説明をもとにはなす。家族にも同じような説明をしてそれでも手術を嫌がるならばA

できれば@ 根気よく説明して承認を得るのがベストだとは思うが、患者さんがどうしても折れない場合は、患者の意思を優先すべきだと思います。

まず@をすすめて、むりならAにする。なぜ自分がこの治療をすすめるのかを、きちんと話し患者さんの考えがどう間違っているのかを、わかりやすくわかるま で説明する。それでムリならA 親のグチをよく聞きますが、医者の一般見解(一度医学を勉強している)と患者さんの一般見解(一般人として医学を学んでい ない)とは異なる異なる事が多い。医者は、それが一般人として当たり前だと思い込んでいることが多い。患者さんの治療の手伝いをするイミでもA(尊重)

患者がネットからえた誤った知識による治療法の要求なら、最良の治療法を患者に患者に分かりやすく説明し、納得してもらうのがよいと思う。しかし、患者の 生活や宗教的な事情で手術などを拒否する場合は、予後が手術したのと差のない治療法があるのならそれを行うのがよいと思う。



@を選択(ただし、この中にも「どちらかと言えば@」も含まれている が・・・

患者さんを説得します。診察をして一番患者さんにいいと思う治療をすすめ、患者さんがしたいと思う治療も調べて比較して説明していきたいです。

医者という職業は、患者さんの延命を助ける商売なので、患者さんのもってきた情報が明らかに間違っていたり、メリットが少ないと思えば、自分の意志を主張 する。

患者が同業者でない限り、患者は素人であるので、医師はなるべく説得すべきであるが、全く生きる希望をもっていなかったり精神的に説得に応じなさそうであ るならが、またアプローチは変わってくると思われる。他経済的にとかいろいろな背景もあるので、医師がどれだけ患者と信頼関係をもっているかにもよる。

主治医が勧める治療をする方向にもっていく。患者さんは病気を治したいから病院に来ているので、医師は患者が治るように治療すべきであるから。
患者の言うことをきくことが必要だが、まちがった知織の可能性もあるので、自分(医師)の判断にもとづく治療を説明し、納得してもらう。

患者を救う事が役割だと思うので、その可能性が高い治療を説得してでも選択するのが良いと思う。

あきらかに手術結果が悪いと判っている手術を患者に伝える努力を途中でやめて行うことはおかしいと考えるから。

悪い結果になるのがわかっているのなら、さけた方が良いと思う。患者の希望を全て飲むのが1番良いとは思わない。

患者さんの希望する治療法であっても、悪い結果になることがわかっているなら出来ないと思う。しっかりと2つの治療法について患者さんに説明し、納得して もらうよう努力する。患者さんも治りたい一心で自分で治療法を調べていると思うので、治したいなら、こっちの治療法の方がいい!としっかり説明するべき。

Drのほうが治療法に対するメリットデメリットを詳しくわかっている。Ptに考え、治療法を押し付けるのではなく、納得するまで(理解してもらうまで)説 明し、できるだけPtの考えを取り入れた上で、治療を行う。

主治医が良いと考える治療法をすすめる。単に良いから勧めるというだけでなく、術中・術後の正確なデータをだし、患者が希望する治療法のデータと比較し、 論理的に検討、根気強く説得する。

医師には患者さんにとって最も良い治療を行う義務があると思います。患者さんになぜその治療法を選択するのかをじっくり説明し納得してもらった上で最善の 治療を選ぶべきだと思います。

@の主治医の方針。医者の考える最も良い方法にはそれなりの理由があるはずなので、説明すれば患者さんも納得するだろうから。

良い結果がでるとわかっているなら、説得をしてその方法を行う方が良いと思う。しかし、なぜその治療を患者が嫌がっているかをよく聞く事も大事であると思 う。高齢者にとっては、思っている以上にツライ治療もあるので。

患者さんの思いこみのために、不適切な治療をして予後が悪くなってしまったら、医師も患者さんも後悔することになるから。

医者の薦める治療法を薦める。結果が悪いと分かっているならそれを分かりやすく患者が理解するまで(患者の考えが誤っているということを患者自身が理解す るまで)説明するのが医者の義務であると思う。

患者の希望する治療法のデメリットをしっかり説明できなければいけないと思う。

医者は癌の末期とかはまた別だけど、治療によって治癒する可能性が高い。病気であるならば、患者さんの命を助けられる治療を選択した方が良いと思うから。 患者さんには@A両方のメリットをきちんと説明する。

基本的には@だと思う。しかし患者の予後や人生観なども考えなければならないと思う。

主治医がすすめる治療法をするのがいい医者である。やっぱり主治医の言うことの方が正しい治療法だと思う。患者のQOLも大事だけど、治療法を誤って命を 落とすよりはましだと思う。正しい治療法をすすめるべき。

@でできる限り説得する。どーしても無理ならA

@が良い医師だと思います。間違った情報に惑わされている患者に正しい知識を提供して選択してもらう。でも、方向は私の方針で治療を進めることができるよ うに。

結果が悪いとわかっているのであればなんとか患者さんを説得して自分自身がいいと思うものをやりたいけど それでも患者さんが希望するものをやりたいとい うなら希望をかなえてあげる。

@がいいと思う。強引にではなく、説明のしかたとかを工夫して、努力してみるべきだと思う。

それぞれの治療法についてのメリット・デメリットをちゃんと説明して、主治医のすすめる治療法がよいことを分かってもらえるようにする。それでも納得して もらえなかったら、他の先生のセカンドオピニオンを聞いてもらい、納得のうえでよりよい治療を受けてもらいたいと思うから。

自分は専門家であり プロなので不安を抱いたり、間違った知識をもっている患者さんには説得すべきである。

まず自分が考える最善の治療法を説明し、患者側の認識に誤りがあれば、それを正すのも医療のうちであると思います。

患者の意見を尊重し、できれば希望する治療法を行いたいが、患者の予後を考慮したいため主治医の治療法を行うのが良いと考える。患者とよく話し合い、説得 する。

患者さんは治療法のみならず医学的知識も乏しい。なので、主治医のすすめる治療のメリット・デメリット・その患者についての説明をきちんと行った上で治療 すれば良いと考えたから。

患者の望んでいる治療法よりも自分の行おうとしている治療法の方が明らかに効果がある場合説得してでも効果の高い治療をした方が結果として患者さんにもよ ろこばれると考える。しかし、治療効果よりも方に大事だと考えるものが患者にある場合(美容など・・)患者の望む治療法を選択することもあると思う。

患者さんに医者がすすめる治療法をよく理解してもらって、その治療法が、患者さんにとってどれだけ良い面があるか説明するべきである。患者さんは、やはり 不安であったり、思い込んだ考えもあると思うので、家族の人の協力してもらって、患者さんが治療に対する考えを変えてもらうよう努力しないといけないと思 う。

先生の話からすると明らかにこっちに誘導しているから。良い悪いというのはその人の主観によるものである。治療法のメリット・デメリットをしっかりと話し た上で、平行線であるのならセカンドオピニオンを聞いてもらってから考えてもらえばいいと思う。

主治医の考える治療を行う。患者さんの意見でもマスコミなどによりまちがっている事も多いと思う。Aは理想的。@にしろAにしろ、患者さんの納得をえたう えでの治療を行う。

説得して医師がベストと思う治療をするのがよいと思うが、説得しきれない場合は、了解してくれることを待つ。説得力にかかっている。余命が短い場合には患 者の意向に沿えるとよいと思う(疼痛緩和etc)

疾患の程度にもよるが、患者さんが偏った知識のみで、その治療を希望しているのであれば、生命に危険がある可能性もあるので、できる限り医師の思う方法へ 持っていきたい。本人が何故その治療法を希望しているかをよく聞いてあげて、不明な所は納得させてあげられるよう、よく説明をする。

治る確立の最も高い治療をするべきだと考え、またそうすることにより、治療日数が短くなるのであるから、メリット・デメリットを患者に認識させ、治療を選 択していただく。

患者のQOLを下げない治療を行うことが最善だと思うので。ただ、良い結果が残ればいいが、@の治療もうまくいかなかった場合、満足できるのは医者だけか もしれないと思う。

患者さんの話を聞くのは治療を円滑にすすめるためであって、間違った治療を行うためではないから。

無責任な情報が流れていることを患者さんに説明する。

基本的には@の姿勢でいくべきだと思う。もちろん@の姿勢は医師自身がその病気に対する正しい知識と理解を持っていることが大前提である。しかし患者を、 どれだけ説得してもなお、医師の呈示した治療を拒否するのであれば、それを尊重すべきであろう。患者の協力が得られない治療は、無意味であるからである。 セカンドオピニオンやサードオピニオンをすすめるのも手である。

患者の申し出た治療法で、治る見込みがないのならば、その理由を説明して、最もよい治療を納得させてその方向に持っていく

あえて悪い結果を生む可能性が高い治療法を選択することはないと思うので、患者の持つ知識が誤ったものであるならば、情報元について調べるか、あらかじめ 知っておくことで、認識を改めてもらうことが必要だと考える。

医者の本来の役割は命の尊重に沿う治療をする事である。本人の意志通りでなくても、患者さんの意志を十分尊重した上での判断なら、やむを得ないと思う。

患者さんの利益(QOL>患者さんの気もち、思いこみ)を優先して考える。


Aを選択(どちらかと言えばAも含まれているが)

悪い結果が分かっていてその治療をすることは根本に反する。医師が良いと思う治療を了解してもらう必要がある。

まずはきちんと行うべき治療について説明する。理解してもらえない時は他の先生にも判断をしてもらい(セカンドオピニオン?)説明してもらう。それでも患 者さんが別の治療法を強く希望するならその人のQOLを考えて患者さんの納得のいく治療をする。

患者さんの望む治療のリスクと、主治医のすすめる治療についての説明が十分である上であれば、患者の望まない治療を行うのは望ましくいと考える。その治療 (主治医のすすめるもの)が、患者にとっては耐えがたいものである可能性がある。また、100%の治療は事前に断言し難い。望まない治療を行っても患者さ んは気持ちよく医療を受ける事ができない。

結果が主治医にすすめられた方法より悪いことを伝えた上でそれでも患者さんが希望したのなら、患者の意見を聞くべきだと思います。

医療もサービス業なので

まずは、主治医として、自分がすすめる治療法のメリットを説明するが、それで納得してもらえなければ、最終的には患者さんの望む治療に協力、もしくは他医 に紹介する。

患者の人生を決めるのはあくまで患者本人であるので、患者本人が望んでいるのであれば、やった後悔よりもやらない後悔の方が大きいのでそれを優先してやる べき。

患者さんが同意できない治療はインフォームド・コンセントの考えから言って行うことはできない。よって患者さんが希望する治療を行うのだが、主治医の最も 良いと考える治療法を行えるよう説得する。また、患者とともに治療法を考えていく。

両方の治療法に大きな差がなく医師が提示した治療法でも確実な改善が見込めないならば、患者の提示した治療法を行う。(不安不満をもちながら治療して も・・・)

患者さんの意志が一番大切であると思うから。

患者さんの家族・患者さん本人に必死で説得を持ちかけてみて、どうしてもいやと言われたら、契約書を書いてもらう事を条件に患者さんが望む治療法に移しま す。

その治療法・予後について、自分(医師)の素直な意見をのべて患者さんに決めてもらうのがいいと思う。最後は患者の自己決定を優先すべき。(僕が患者なら 医師に任せると思う)

最終的にA ギリギリまでは最良の結果を出させる治療をすすめますが、どうしても、というのなら患者さんの望む治療をすると思います。

自分が最良の治療だと考えているものを患者さんがどうしても嫌だと拒否するのであれば、たとえ最良の方法ではなくて延命できなくても、患者さんがそれで満 足するのであればいいと思う。

まず主治医が最も良いと考える治療法を説明し他にどんな治療法があるか説明、リスクがどれだけあるかも言う。それをふまえて患者さんが納得する治療法を行 う。

できるかぎりの情報を患者さんに提示して医師が思うBESTな方法を選ばなくても、最終的な判断は治療を受ける患者さんが決めるべきだと思うから。

説明した上で、理解が得られない場合は、その病いにかかっている患者の意思を尊重する。

主治医のすすめる治療をすすめた上で、それでもなお患者さんがちがう治療を希望するなら手術をするべきではないと思う。患者さんの気持ちが第一だと思う。

患者さんが亡くなられても、患者さんが納得できれば良いと思う。ご家族に対しても、納得出来る説明が可能。患者さんの望む医療行為で、やむなく亡くなられ たなら、訴訟にならないように思われる。ex)無理なオペして術中死するよりも、ご家族の見守られながら亡くなるのではまったく違う。

いかに治療方がよくても、患者さんの気持ちを尊重しないと病気は治りにくいと思うため、出来る限り、患者さんの意見を聞いてあげたらよいと思う。

患者さんの希望をとる。医師の意見を無理矢理通すのは「押し売り」になってしまう。医学としての知識・経験を伝えた上で、患者さんがなお、自分の希望を押 すならしょうがないと思う。

個人的には、患者さんの希望を優先し過ぎると適切な治療をできないので@を選びたいのですが、望まれていない事をして@を無理矢理行って万が一失敗した時 の訴訟等のリスクや不満を言われても嫌なのでAを選びます。

主治医の考えている治療法がいくら患者さんの病気を治すのに最もよくても、患者さんがどうしても拒否するのを押し切れば患者さんの心を傷つけることになる ため。治療は患者が主体で医師はそれを助けるものだから。

患者さんの選んだ治療に対して、なぜその治療をしてほしいと思うのか? その治療に関する情報は何から得たのか? ということは患者さんによく聞く必要が あると思う。その上で、患者さんが選んだ治療と医師自身が適切だと思う治療の利点と欠点をそれぞれ患者に伝え、医者の立場から2つの治療法比較して、なぜ その治療法が良いと思うかを患者さんに根気強く伝える必要があると思う。しかし、その結果、患者が医師の良いと思う治療法を選ばなかった場合、強引に医者 の良い治療法を患者に押しつけ、治療をすすめていくことは、患者自身の生活の質も落としかねないし、治療を進めていく上でも患者さんの協力が得られないこ とが多いと思う。よって、医者は、患者さんの希望の治療を行えるようにできる限り努力する必要があると思う。一方で、患者さんに、医師が行いたい治療で取 り入れても良い部分があれば取り入れて、より良い治療をすべきと思う。

結果が悪いという事を詳細に説明した上でさらにその治療を患者さんが希望している以上はこちらが患者さんにとっては良い医者ではないかと考える。必ずしも これが良いとは思えないが、あえて選ぶとすればこちらである。

医師は病気を見るのではなく患者を見るべきであるから

患者さんが満足できるなら、患者さんの選択する治療を行うと思う。患者さんが末期なら、なおさらそうすると思う。でも、明らかに自分の選ぶ治療法の方が良 いと思われる場合は、それぞれのメリット・デメリットを1つ1つ説明して、納得してもらうように努力すると思う。

結局患者の体だから

患者優先の治療をしたいから

できるだけ自分のすすめる治療法と患者さんの望む治療法の予後や合併症を比較し、説得するように務めますが、それでも議論が平行線で、納得してくれないと いうことでしたので、患者さんの納得しない治療を強行することはよろしくないと思います。患者さんの望む治療を合併症等が起こらないよう細心の注意を払い ながら行い、同時に自分のすすめる治療法を検討し続けてもらいます。実際の臨床の現場に立てば、こんなに丁寧にすすめてる余裕は無いと思いますが。

ちょっと前までの医師は自分が正しいと思ったことを通してきたと思います。しかし、患者さん自身が納得していないからこそ、今日の医療裁判の増加があり、 これからの医師にとって、大事なことは「病を診る」だけでなく「心も診る」ことも重要なことであると考えるからAを選びました。医師が診るのは「病」では なく患者さんを診るのだから・・・。

患者さんがネットやテレビなどの情報に左右されているなら、きちんと何度も説明し、納得してもらう。家庭などのやむをえない事情のあるときには、納得して もらえなくても仕方ないと思う。いずれにせよ最終的に、選択するのは患者さんだと思う。

基本的には患者の意向を尊重する。しかし、患者の意向が誤った考えや思いこみにもとづくものならば、ギリギリまで説得すべきだろう。それでも患者が納得し ないならば、やはり患者の望む治療法をせざるをえないのだろう。話し合ってもその患者の意志が変わらないのならば、誤った考えではすませられない。何か無 意識の意志があるとしか考えられない。表面に出なくても、それは患者の意志として尊重すべきだ。

満足するならそれで構わない。自分の肉親だとか、あまりに親しい人は説得する。

リスクがない限り、患者の意志を反映すべきである。